「くすくすマップ九州」にかける私たちの想い

こちらでは、この「くすくすマップ九州」を立ち上げた役員たちの「くすくすマップ九州」にどのような想いを持って臨んでいるのかを熱く語っております。

三者三様、自分で言うのも変な話ですが、実にそれぞれの人間性が出ていて面白いなと思っています。ちょっと長いかもしれませんが、お読みいただければうれしいです!

事務局・西 夕子(にし・ゆうこ)

「くすくすマップ九州」の事務局の西夕子です。

夫・西政宏の死去により、2019年以降、「くすくすマップ」の活動やホームページの更新もできず、それまで見てくださっていた方たちから「利用できなくなっている」との声も多く耳にしてはおりました。

ただ、「くすくすマップ」の活動そのものやホームページのことについても、私一人で行うのは難しく、長い間にわたり、皆さんにはご不便をおかけすることとなってしまいました。

しかし2023年、出村さんや田中さんとの出会いを経て、ようやく、このくすくすマップ九州を立ち上げることができました!

視覚障害により歩行が困難となって、目的地まで一人で歩けない方も多いかと思いますが、
そのような視覚障害の方や高齢者の方などにこの「くすくすマップ九州」を使っていただき、自由な外出を楽しんでもらえたらと思っています!

私たちが作ったマップのホームページを見られた方が自分一人で点字ブロックを歩き、
「この先には何があるんだろう?」と、ワクワク・ウキウキ・ドキドキして冒険したくなるように、
そして実際に1人で行けたことの楽しさや喜びをかみしめてもらい、「また歩きたい」と思ってもらえるようなマップを作っていきたいと思っています!

そして現在、「視覚障害者の歩行を補助してくれるアプリ」がかなり出てきました。
「私たち「くすくすマップ九州」ではそんな便利なアプリも積極的に取り入れて、
「どんなマップよりも分かりやすい」、「安心して歩ける」と言っていただけるような、皆さんに愛される「くすくすマップ九州」にしたいと思っています!

プロフィールです

先天性の弱視として生まれ、保育士を6年間勤めた後、高等盲に入学しました。

その後、ヘルスキーパーとして企業に就職し、現在、16年目です。

また、「福岡県ヘルスキーパー協会」の会長を令和元年から務めています。

私自身、両親と、がんを患っていた夫・西政宏の治療・介護・死別など、他の方がなかなか経験できないようなことを多く経験してきました。

この経験を社員さんをはじめとした多くの方々の施術に活かし、「1人でも多くの方に喜んでいただける緩和ケア・心のケア」を目指し、
ヘルスキーパーが今後の仕事や定年後の生活にもその技術を役立てることができるように、これからも活動していきたいと思っています。

”白杖を持った笑顔の女性のイラストです”

副代表・田中 旭(たなか・あきら)

私は幼少期から20年にわたり、心の病と向き合ってきました。

その長い闘病生活の中で、カラオケだけが自分一人で行くことができる唯一の場所であり、気分転換の場でした。

その時、カラオケ自体はもちろんですが、それよりも「自分一人で歩くことができている」ということが、自分の大きな自信となり、新たな喜びを見出せるということに気づいたのです。

私は学生時代、優しい西先生からたくさんのことを教わり、支えていただきました。

西先生は天国に旅立たれましたが、その後に出村さんと夕子さんとの出会いを通じて、「くすくすマップ」の活動を始めることになりました。

この特別なご縁は、きっと、天国の西先生からの「あとは頼むよ」というメッセージだろうなと思っています。

そして現在では、カラオケ以外にも自分で外出できる場所も増え、友達との食事の待ち合わせなどにも一人で出かけています。

そんな友達との時間も自分一人で行けるからこそ、より大きな自由を感じることができています。

この「視覚障害者でも一人で自由に外に出て歩くことができる」という自由を皆さんにもぜひ味わってほしくて、私はこの「くすくすマップ九州」の活動に加わりました。

そして、天国の西先生もきっと同じ想いで「くすくすマップ」を立ち上げたのだと信じています。

そんな西先生に恥じないような素晴らしいマップを作っていきたいと思っています。

さーて!今日も胸弾み心おどる新しい冒険に出発だ!

こんなこともやっています!

「チームあきら」の代表をしています。
私たちの団体は、「遊びこそが最高の学び」という信念を持ち、
視覚障害者の仲間と共に、行きたい場所への新しい冒険と、楽しみながら学ぶという体験を提供するために活動しています。

また、SNSでの個人的な配信も行っており、私の日常の楽しみや興味深い瞬間を共有しています。

X :

ツイキャス:

ご興味がございましたら、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

(個人用)メールアドレス: baritaka07@gmail.com

”白杖を持った笑顔の男性のイラストです”

代表・出村 翼(でむら・つばさ)

私はこの「くすくすマップ九州」で皆さんに本当の意味での「自由な外出」を体験してほしいと思っています。

私たち視覚障害者、特に全盲の方が外出するとなると、知人・家族・ガイドヘルパーさんと外出する機会が多いと思います。

もちろん、誰かが一緒についてきてくれるほうが安心・安全なのはほぼ間違いないと思います。

しかし、この「誰かと」という場合、さまざまな制約がついてまわります。

例えば、自分が外出したい日時に同行者の都合が空いていなければ行くことができませんし、
外出している途中でも、「モスバーガー、行きたくなった」とか「もともとはここに行く予定だったけど、あっちの予定から先に行きたいな」などと、
ふと思いついたりした時も同行者の都合が合わなければどうにもならないですし、そもそも、そのような提案をすること自体、とても申し訳なく感じてしまいます。つまり、一言で言えば「とても気を使う」わけです。

しかし、これが一人で外出できるとなれば、どうでしょう?

このように何もかも気を使わなくて済む、これが本当の意味での「自由」だと思っています。

そして、この「本当の意味での自由の喜び・幸福感」というものを一人でも多くの人たちが味わえたらいいのになと、ぼんやり思っていた時に、西政宏氏の「くすくすマップ」に出会ったのです。

もちろん、マップがあったとしても、一人で出かけるというのには不安も恐怖もつきまといます。ただ、それも踏まえたうえで出かけてほしいのです。

一人で出かけるのと誰かが付き添って出かけるのでは何が違うのか、ぜひ比較してみてほしいのです。

一人で出かけた時、道中で多くの人のやさしさに気が付くでしょう。

その時、「ああ、一人でもみんなが見守ってくれているんだ」ということが分かれば、大きな感謝の気持ちや幸福感とともに、自分一人で歩けているという大きな自信となるでしょう。その自信がその後の自分の人生を大きく広げていくのだと信じています。

「くすくすマップ」を立ち上げた西政宏氏もきっとそのような想いで始められたのだと信じ、その信念を私たちは継承していきます。

また、いろいろな道案内アプリなども出ていますので、それらの技術も取り入れて、アプリが苦手な方も得意な方も、「より多くの人に便利で楽しんでもらえる形」へと発展させていきたいと思っています。

そして今後の展開ですが、まずは拠点である福岡市内から、そして市内から県内へと広げ、さらには点字ブロックがある所だけではなく、点字ブロックがない所でも一人で歩けるようなマップが作れたら文句なしです。

そして、どんな場所のマップを作るかですが、マップを見た皆さんに「うわ!ここ、行ってみたいな~!」と言っていただけるような、喜んでもらえるような所を作っていきたいと思っています。

ただ、そのような場所から作るとなれば、しばらくの間は収入などはないので活動資金も増えません。そのため、当面の間はボランティアさんだけに頼ることになります。

このマップを作るには周囲の状況や道路状況、距離の読み上げなど、晴眼者の力が絶対に必要なのです。現段階で私たちメンバーにも晴眼者はおりますが、その数が多ければ多いほど、マップを造るスピードも上がりますし、複数人で検証することでマップの信頼度も確保できると思っています。

ですので、もし私たちと一緒に歩いてもいいよとおっしゃっていただける方がおりましたら、とてもうれしいです。皆さんの力をお貸しください。

今後とも、皆さまのご支援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

プロフィール

14歳の頃にⅠ型糖尿病となり、インスリン生活がスタート。
31歳の時に失明。右眼は視力ゼロ、左眼が0.01で明暗や動きなどはかすかに察知できるくらいの視力が残った。

その後、今までできていたことができなくなったと半場自暴自棄になったが、運よく通りかかったガイドヘルパーさんに声をかけられて、同行援護というサービスを知り、外出の喜びを知る。

なぜか、いきなり膝関節が欠けたために入院。そこで障害者が通うB型作業所の方と出会い、退院後、その作業所で箱折などの軽作業を学ぶ。

その作業所に通っている時に「あいあいセンター」という障害者の訓練施設があることを聞き、あいあいセンターに通所開始。歩行・パソコン・点字の訓練を受ける。

この時に視覚障害者でもパソコンが使えること、そして自分一人でも歩けることに大きな衝撃と喜びを感じ、ここで就職もできるようになるかもという想いが芽生える。

1つ目の作業所に通いながらあいあいセンターの訓練も行っていたが、その最中に「視覚障害者だけで文字起こしをする作業所」の説明を聞いて、その作業所にも同時に通い始める。

ここで現在の仕事の基盤となる「文字起こし・テープ起こし」を学ぶ。

そして、視覚障害者に特化した就労移行支援の事業所がオープンすると聞き、そこに行くためにこれまでの作業所を退所。

ここでパソコンに特化した訓練を受け、パソコンの資格も取得して、30社近くの面接に落ちまくって、令和4年4月、ついに一般企業の事務員として就職を果たす。

現在、普通では考えられないほどの待遇、また優しい方たちに助けていただきながら今も勤めている。

また、令和5年4月、視覚障害者 情報共有・実践スペース「ノー・リミット」を弱視の方とともに立ち上げる。

「視覚障害者でも、できることは無限にある」をモットーとして、視覚障害者ができることの幅を増やそうとしていろいろと模索している。

視覚障害者 情報共有・実践スペース「ノー・リミット」のトップページへ

”点字ブロックのうちの1つで「誘導ブロック」といわれるものです。○と細長い楕円で構成されており、進行方向を示すブロックです。細長い楕円が示す方向に進むようになっています。”