「ノー・リミット」第6回月例会のご報告(議事録)

令和5年9月17日に行われた「ノー・リミット」第6回月例会の内容を議事録にしました。

なお、今回は雨だったので、プログラムのうち、「VoiceVista」ができませんでした。また、いつか近いうちにこちら関係のアプリを試してみたいと思います。


プログラム


プログラム詳細

「VoiceVista」を屋外で歩いて試してみよう!
(雨天のため中止)

西鉄バスやにしてつバスナビを上手に活用するコツなどの情報共有・意見交換。その他フリートーク
(10:00~12:20)

前回はにしてつバスナビについていろいろな使い方を学びましたが、それ以外、例えば、バスに実際に乗り降りする時に困ったことなどがあると思うので、今回はそういった問題点についての上手な方法などの情報共有を目的とした座談会です。

中村さんからは弱視の立場で、出村からは全盲の立場で経験談に基づき、
工夫や注意点などを出し合いました。以下に記載していきます。

バスに乗るまで

○まず、自分の目の前に来たバスが自分の乗りたいバスなのかが分からない。
そのバス停に1つの路線のバスしか来ないのなら迷うことはないのですが、
残念ながら、そのようなバス停は結構少ないです。大体、複数の路線が乗り入れることが多いです。
その場合は、バスが到着した時の運転手さんのアナウンスやバスから流れるテープの音声を聞いて判断することになります。
しかし、地域によっては、その地域の住民から
「うるさいから、バスのアナウンスを流すな」
という要望が寄せられていて、実際にアナウンスを流さないバス停が結構あるのです。
正直、その意見を聞く西鉄もどうかしてるんじゃないかなと、個人的には思うのですがね。
では、この場合はどうすればいいのかというと、はっきり言って自分だけではどうにもなりませんので、
一緒に並んでいる人に聞いたり、バスに近づき、運転手に直接聞いて判断するしかないということになります。
そのため、まずは事前のアピールとして、白杖をきちんと運転手さんに見えるように前方に出しておくことも重要かと思います。

○乗車する時のポイント
実際に乗車する時に乗車口にうまく行けるかという話です。
弱視の方の場合は乗車口の足元にライトがついているので、その光を目印に行くとよいそうです。
これは特に夜などに有効ですね。
そして全盲の方の場合では、その光は仕えないので、乗車口左側にある「マイク」を頼りにします。
このマイクから音声やアナウンスなどが流れているので、その音声が聞こえる所に向かえばいいのです。
これは弱視の方でも、もちろん有効です。
また、実際に乗車する際には、歩道とバスの間に隙間が生じるので、必ず白杖でその隙間がどれぐらいなのかを確認してから乗車しましょう。

○ニモカタッチのポイント(乗車の時)
あと、バスに乗り込む時にはほとんどの方がニモカをタッチすることになると思います。
まあ、現金でもいいのですが…実際に、現金なら、今からお話しする
「ニモカでタッチする時の注意点やポイント」
について、何も気にすることがないからです。今、これを書いていて思いましたが、そういう意味では現金も悪くないなと思います。
ただ、実際にはちょうどの額を用意する必要がありますから、もし、ちょうどの金額がなければ両替機で両替をする羽目になります。
そうなると、やっぱり面倒ですし、小銭をじゃらじゃら、いちいち確認するのも骨が折れます。
また、お勤めの方の場合は定期券ということで、やはりニモカに触れる機会も多いと思いますので、やはりニモカでタッチすることを覚えたほうが、今後のバスライフにとっても有益だと思います。
では、まず乗る時のタッチのポイントですが、乗車する時に左側と右側の両側にタッチする機械が設置してあります。
ただ、バスは乗車口から右側、つまりバスの後部座席のほうには段差があります。そして、降りる時のことを考えれば遠くなるより近いほうがいいと考えます。
そのため、乗車口から乗車したら、その向きのまま前面、つまりバスの進行方向に向かって言えば前面右側の座席、もしくは乗車した向きからすぐ左、つまりバスの進行方向で言えば前面左側の座席に座るのが、一番楽と言えます。
そのため、左側の機械にタッチするという方法が一番スムーズと言えます。
そして、その左側の機械ですが、これは私が実際に測定したわけではありませんが、大体、乗車口左にある「マイク」とほぼ同じ高さにあるような気がします。
そのため、まずはマイクに向かって進み、そのマイクの高さを手で確認してその高さを覚え、
そのまま乗車すると左側に手すりがあり、そこに機械があるという流れになります。
しかしながら、この機械の高さに関してははっきり言ってバスの形式によってばらばらです。ただ、同じ高さな場合が多いので、頭に入れておくと意外に役立つかと思います。

○降りる時のポイント
降りる時のポイントとしては、全盲の方の場合は、まず降車口、つまり運転手さんの横にある料金箱およびニモカでタッチするセンサーの所まで移動するのもひと苦労です。
そのため、まずはそこに向かうためのポイントとして、バスど真ん中から前に向かって頭上にある「ど真ん中手すり」を使います。
これは文字通り、ちょうどバスの中央に、ちょうど乗車口あたりから一番前の座席あたりまで伸びて設置されている手すりです。
そして、降りる時にこの手すりを片手で伝うようにして前に歩けば、手すりがなくなった所が座席の一番前の所であり、
なおかつ、その斜め右前に運転席・料金箱・ニモカのタッチセンサーがある所なのです。
これなら左右にぶれることありませんし、手すりを手で伝っているので、明らかに「ああ、降りるんだな?」ということがみんなに認識してもらえるので、
みんな、ほぼ道を開けてくれます。そして、そこで時計で言えば1時ぐらいの所にニモカのタッチセンサーがあるので、いい目印になると思います。

バスに乗ってからのポイントなど

○バスに乗って席を探す時のポイント
次に実際に乗車したらとりあえず座りたいわけですが、
実際に席が空いているのかどうかが視覚障害者にとっては判別しづらいところです。
少しでも見える方は目視で確認しますが、それができない方は、白杖で席の足元を軽く探ります。
まず、席には横座りのベンチシートか前面を向いているシングルシートがあります。
ただ、ベンチシートは乗車口からすぐ左、つまりバスの進行方向に向かって乗車口から前の左側にしかありません。
そして全てのバスにこの横座りのベンチシートが採用されているわけでもありません。
ただ、個人的には横座りのベンチシートではリュックを背負っているままで座るとバスの中央に大きくせり出してしまうので、できれば縦座りに座るのがおすすめです。
では、その見分け方はというと、その席の切れ目で判断するしかありません。
あとは最初からバスの前面左側を探すのではなく、前面右側の席に向かって探すことです。
こちら側なら全てのバスが前向きの席なので、迷いなしです。
しかし、実際に手で探る時は手の甲を前面に向けて探すようにしましょう。
なぜなら、手のひらを前面にして探ると、もし何か突起物にうっかり触ってしまったりすると、手のひらが傷つき、生活に支障が生じるケースが考えられるからです。
大げさと言われそうですが、このようなケースはわりと聞きます。
また、目の前にいる方にうっかり触れた時にチカンと間違われる可能性を下げる効果もあります。
以上の理由から、手で探る場合は手の甲を前面にして探ることをおすすめしているのです。

降りる時のポイント

○ニモカでタッチする時のポイント(降りる時)
さて、そこまで来たらいよいよニモカでタッチする時です。
しかし、これがなかなか難しいのです。
しかし、どうしても当てられなくても心配いりません。
極論、最初から運転手さんに頼めばいいのです。
頼めば嫌とは言いません。優しく対応してくれますから安心です。

○定期券ニモカは要注意
しかし、その中でも、定期券や「ひるパス」のように、自分のニモカに組み込んでタッチした時に料金を支払わなくてすむような形式にしているニモカの場合は、ちょっと注意が必要です。
通常、定期券ニモカや「ひるパス」は先に何か月分かで料金を先に払って購入しているので、乗車のたびに料金を支払うことはありません。
そのため、普通にタッチすれば、「ピッ」という音が1回して操作終了、バスを降りるだけという流れです。
しかし、本来ならそれで済む話ですが、時折、自分がバスを降りようとしているのに運転手さんが先に気付き、
「白杖を持っているから障害者割引か」と早合点し、機械を操作していることがあります。つまり、「割引」という操作をしているのです。
そしてこの場合、定期券による無料ではなく、割引による「半額」が引かれることになります。
その時の音は「ピピッ」というふうに2回、音が鳴ります。
なので、まとめると、
音が1回鳴った…料金は引かれていない
音が2回鳴った…割引した料金が引かれた
ということになります。運転手さんのスマートな気配りが仇になった形です。
そのため、まずは降車口に近づいている時に運転手さんがなにやら機械を操作していないかどうかに注意を払っておく必要があるのです。
では、その操作オンに気付いたとします。そこでどうすればいいでしょうか?
通常なら、「定期券です」と伝えればいいと思うわけですが、なぜかこの言い方だと運転手さんにあまり意味が伝わらなく、
「分かりました。」と答えたのでこちらも安心してタッチすると「ピピッ」と2回、音が鳴り、しっかりと料金が引かれているというケースが実に多いのです。
そのたび、私も「いや、今のやり取り、なんやったんじゃ」と心の中でいつも叫んでいます。
そんなこと頻繁にないだろうと思われるかもしれませんが、私はこの1か月で5回遭遇しました。
運転手さんも「どういうこと?」みたいな雰囲気を漂わせていますが、それを言いたいのはこちらのほうです。
そして誤って引かれた金額はどうなるのかというと、証明書みたいなのを書いてくれます。
これは、その証明書を次回以降のバス乗車時にお金の代わりに使うこともできますし、バスの定期券売り場などに持っていけば返金してくれるというものです。
まあ、引き換え期限は特にないので、1枚ずつ持って行くのが面倒なら何枚かたまった時点で持って行くのもありですが、そもそもそんなにためさせるなというのが正直な気持ちです。
ただ、そんなことより一番この流れが嫌なのは、証明書をその場で運転手さんに書いてもらうわけなので、その間、バスは止まったまま、他の乗客さんをずっと待たせているという状況になります。
これが本当に本当に申し訳ない気持ちになります。実際には運転手さんがミスしているので、気にすることはないのかもしれませんが、やはり自分のことなのでとてもストレスを感じます。
また、自分でタッチをしようとして当てそこねた時に「ピンポンピンポン 」という警告音が鳴ることがあります。
この時、確実に運転手さんが何かを操作することになるわけですが、私の経験上、この場合、高確率で料金を引かれてしまいます。
もちろん、「定期券です」と伝えたにもかかわらずです。なので、「タッチしそこねる」というのもかなり危険だと言えるのです。
以上の事柄を踏まえて、全盲、見えづらい人が誤って料金を引かれないためにはどうすればいいのか?私の今までの経験から以下の内容に行きつきました。
○まず、タッチをしそこねないようにする
まず、正確にタッチをしたいという時には、いきなりニモカをタッチしにいくのではなく、手でタッチする場所を探し、運転手さんに「タッチはここですか?」と尋ねたうえで、ニモカをタッチするようにしましょう。
これなら、「タッチをしそこねる」というミスを、「ピンポンピンポンを鳴らす」ということを大幅に防ぐことができます。
○「定期券ですので料金を引かないでください」とまで言い切る。
そしてこれは、タッチしそこねてピンポンを鳴らせてしまった後や、降りようと近づいている時にピッピッピと音が鳴っているのに気付いた時、
つまり、何かの操作をされた後という時にこの言葉を言います。
正直、「定期券です」だけでは、「だから何?」ぐらいのニュアンスを運転手さんからいつも感じており、そして結局、やっぱり引かれたということが今まで繰り返されたので、
そうなると、もう「料金を引くな」という目的を明確に言い放ったほうがよいかと思います。
これでも引かれた時は、もう仕方がないと思ってください。運が悪かったんだと思ってください。

○ニモカについてのポイント・注意点
「ニモカ」で押さえておくべきポイントなどを書きたいと思います。
○ニモカの残額はアプリで便利に
ニモカにあといくら入っているのか不安ではないでしょうか?そんな時にはスマホの「残高確認」というアプリが便利です。
アンドロイドにもiPhoneにも対応しています。手順もとても簡単です。
  1. 画面左下の読み取りタブをタップ
  2. ニモカにスマホを上からあてる
  3. 読み取りが完了したら画面に「残高」が表示される
これだけです。これが無料なのだから便利な世の中ですね。

○残高が少ない時にはチャージだが…
ニモカの残高が少ない時には「チャージ」をしてニモカの残高を増やします。
そしてニモカに現金をチャージすると「ポイント」が付与されます。このポイントもいわばお金ですが、そのポイントのままではお金として使えないので、にしてつストアや定期券売り場などの「ポイント変換機」でポイントを残高に変換する必要があります。
しかもその引き換え期限が決まっており、期限を過ぎるとポイントはなくなってしまいます。はっきり言って不便すぎるだろと私はいつも思っております。
そしてなぜ今この話をするかというと、チャージをする場所によってそのポイントの扱いが違うからです。
ニモカのチャージはコンビニや西鉄電車の駅やにしてつストアなどでもできますが、先ほど言ったようにポイントが残高に自動で変換されません。
しかし、西鉄バス内でチャージすると、今チャージした分はポイントのままで追加されるのは変わりませんが、それまで変換していなかった過去のポイントを自動で残高に変換することができるため、こちらのほうが便利なのです。
そして、チャージする時はお札を機械に投入する必要があるのですが、これも運転手さんに甘えましょう。
運転手さんに「チャージお願いします」と言って、お札を運転手さんに渡すほうがスムーズでよいと思います。

○ニモカの過去のデータをセンターで確認できる。しかし…
また、実際に今金額が引かれたのか、引かれていなかったのかが判明しない時もあるかと思います。
そんな時にも先ほどの「残高確認」のアプリがおすすめです。
「取引年月日・交通機関名・金額」が確認できるので、実際に引かれたかどうかを確認できます。
しかし、「時間」が書いていないので結局、返金の証明にはなりません。
ではどうするのかというと、西鉄バス営業所に電話をします。そこでは自分のニモカの過去3か月分の取引を調べてもらうことができるのです。
そのため、3か月が過ぎたものについてはデータが残っていないため調べられないので、あまり長い間放置するのは危険です。
そして、これは記名式のニモカ、つまり、ニモカを作る時に申込書に自分の情報を記入して登録した「自分だけのニモカ=記名式ニモカ」の場合だけです。
そのため、やはり私たち障害者は「障害者用ニモカ」を作成しておくほうがいろいろな意味で便利なのです。
最初の申し込みに行くのも、1年に1度の更新も面倒かもしれませんが、
ここまで話してきたような不都合や問題や損害を少しでも回避するためにも、率先して作りましょう!

○「はやかけん」や「すごか」などのニモカ以外のカードでも普通に使えるけど、
ずっとニモカ、ニモカと言っていますが、もちろん、ほかのICカードでもバスに乗ることはできます。
ただ、その場合、降りる際に「障害者割引で」と伝える必要があります。
そしてこれは無記名式のニモカでも同じです。
それをいちいち言うのが面倒な人は、やはり「障害者用ニモカ」を作るほうが便利なのです。
あらためて、障害者ニモカの説明をすると、これは氏名や電話番号などの個人情報を登録するニモカであるうえに、
当然、「障害者」ということも登録してあるので、いちいち障害者と言わなくても、タッチするだけで最初から割り引かれた金額が引かれるという、とても便利なニモカなのです。

○西鉄バスには「乗り継ぎ割引」というサービスがある。
これは、あるバス停で降りて、90分以内に同じ名称もしくはそのランドマーク内のバス停から乗った場合に最大80円の割引をするというサービスだが、これはニモカ以外のカードでは適用されないので、
やはりニモカで西鉄バスを使ったほうがお得だということです。 また、先ほどのカード残額を知るためのアプリでは実際にカードから引かれた金額が記載されるが、これが割り引かれた料金なのか正規の料金なのかが分からないという質問がFKさんからありました。
これに対しての出村からの回答としては、
西鉄バスでは最低金額が設定されていて、その額は150円のため、それ以下の金額は自動的に割り引かれた金額ということが分かる。

○ニモカ処理後、バスを降りる時の注意点
降りる時、歩道の上にさらに縁石があり、足場が不安定な時があるため、ちゃんと足元を杖で確認することが大事です。

便利なサービスの情報

中村副代表から以下のサービスの紹介がありましたのでご紹介します。

○ホリデーアクトパス
6か月で1万2000円。障害者割引はなし。土日限定で乗り放題となる。
また、これは紙にラミネートされたものを使うのでタッチする必要もなく、ただ乗務員に見せるだけとなる。
詳細情報は→←ホリデーアクトパスについて

○ひるパス
ニモカの定期券の一種。朝10時から夕方17時までの時間限定となる。
これは例えば、乗った時が9時半だったとしても、降りる時に10時になっていれば有効、
また逆に17時までに乗車のタッチをすれば、降りる時が18時でも有効となる。
そのため、たとえ、時刻表で16時58分のバスに乗ろうとして、バスが混雑のために遅れてやってきて17時を過ぎたとしても、この場合はひるパスは有効とならず、料金を支払う必要があるのでバスの遅れには注意が必要。 詳細情報はこちら→ひるパスについて

○エコるカード
学生専用定期券。盲学校でも大丈夫。
詳細な情報はこちら→エコるカードについて

○地下鉄の情報について
あと、バスではありませんが、地下鉄についての情報が出ましたので、記載します。
何かと言うと、七隈線の博多駅と櫛田神社前駅のエレベーターは、目の前に立てばボタンを押さなくてもエレベーターの扉が開きます。
ただ、正直な意見を申し上げますと、まずそのエレベーターの前に立つこと自体が視覚障害者にとって一番の難関なので、
「そこじゃないんだよおおおおお!!!!」
と、心の中で叫びたくなりました。いや、今でも叫んでます。
そして、これは七隈線全ての駅で有効ですが、白杖に特殊なシールを張り付けておいて、その状態でエレベーターに近づくと勝手にエレベーターの扉が開くというものがあります。
しかし、それを後日、FKさんが実際に駅に向かい、シールをもらって確かめたところ、全く作動しなかったそうです。
そこで駅員さんに伝えると、業者を呼んでいろいろと対応を始めたので、その日は帰宅し、
その2日後にまた試しに行くと、やっぱり作動しなかったそうです。FKさんはここでシールを捨てたそうです。
それを聞いてというか、実際にその話を聞く前から思っていましたが、
正直、こんなことに金を使うなら、改札口をタッチ形式にしてもらったほうがありがたいのになと思いました。
なぜかというと、地下鉄の料金が無料になる福祉乗車証というものがありますが、これがあまりにもペラペラで、出し入れするのにも難儀するからです。
そもそも、視覚障害者が改札口にカードを挿入すること自体が難しいうえに、そのペラペラ具合では、カードが折れ曲がったり、何より落としたりする危険性が高いのです。
そして紛失したら警察署に届け出が必要とのことで、これも視覚障害者にとってはかなりのストレスになります。
以上の理由から、改札口をタッチ形式にしていただければ、
カード入れから出し入れすることがないので紛失の危険性は低くなり、
定期券入れなどに入れたまま使えば、カード自体を損傷することもないわけです。
正直、なぜこのシステムなのか、不思議でなりません。いずれ、行政に呼び掛けたいなと思っています。

まあ探せばいろいろと着眼点がありました。ただ、実際は、手法よりも「慣れ・経験」が大事です。
こんな意見も頭に入れつつ、ぜひ自分なりの手法を見つけて、そしてまた悩んでいる人たちに伝えていってもらえればうれしく思います。


「Seeing AI」の屋内ナビゲーションをあいあいセンターの中で試してみよう!
(12:45~13:25)

概要

次は「Seeing AI」に新しく「世界」というチャンネルができ、その機能の1つとして「屋内ナビゲーション」というものができました。

これは何かというと、今までの道案内アプリはほとんどがGPSを使ったものであるため、建物内での案内がほぼ使えないというものでした。

しかし、このアプリは「撮影した映像をもとに、それを参照しながら、あとはビーコンを頼りに目的地まで誘導する」というアプリです。

つまり、自分が撮影したスタート地点から記録を開始して、目的地に着いたらそこでビーコンという目印をアプリ上で設置して、「スタート地点の映像からどのように動いたか、そして目的地の目印までの位置関係を計測して誘導に使う」といったものではないかなと私が勝手に思っています。

あくまで私の推測なので、違ったらお許しください。でも、そうじゃないとスタート地点で360度周囲の風景を撮影する理由がないなと思うのです。

そしてその後知った情報では、途中のルートも風景を記憶して言っているようです。そうですね。そうでないとカメラで撮影しながら進む意味ないですもんね。

実践

さて、いよいよ実践ですが、ちょっと1名の方がとある事情により操作・インストールなどでかなり時間を要し、ようやく操作をしていこうという時には、すでに13時をまわっていました。

この大研修室は13時半までしか借りていないので、かなりあせりました。

それはさておき、ではいよいよ実践ですが、この大研修室からエレベーター前までを試してみることにしました。

手順を下に記載します。

  1. Seeing AI」を立ち上げる
  2. チャンネルの所を1本指で下から上にスワイプ。「世界、プレビュー」と読み上げるまで繰り返します。
  3. 1本指で左右どちらかに移動して「屋内ナビゲーション、ボタン」と読み上げる所でタップ
  4. 「追加」でタップします。新規でルートを作成することになります。
  5. ナビゲーションに従って進めます。「続行」でタップします。すると、カメラで自分の周りを360度映すように指示されます。
  6. 「100%」と読み上げたら、画面が変わりますので、「出発点名のテキストフィールド」で出発地点の名前を入力して、「続行」をタップします。
  7. あとは目的地まで移動して、目的地までたどり着いたら「ルートの終了」をタップします。ちなみにこの時、iPhoneは立てた状態で持ち、前方を撮影しなら進みます。
  8. 出発地と同様に目的地の名前を入力して「保存」をタップします。作成したルートが保存されて、「追加」を押した画面に戻り、そこに作成したルートが表示されています。

作成手順はこれだけです。実にシンプルですね。
さて、いよいよ実践ですね。先ほど、作成の時に歩いている途中でピコンと音が鳴っていたと思いますが、 あれは「WAY ポイント」と言います。
英語を使っているから分かりづらいですが、分かりやすく言えば「途中地点」です。その途中地点をカメラで記憶・撮影しているのですね。

そして目的地でも撮影をしていて、最後に「ルートの終了」の操作を受けると、キラキラキラーンみたいな音が鳴ります。これがゴールです。

作成したルートを歩いてみよう

では次に、実際に作ったルートを歩いてみましょう。
まず、先ほどの一覧から「作成したルートでタップします。
すると「フォロー」という項目があるので、そこでタップをしてみてください。
すると、出発地点を探し出します。自分が出発地点にいなければ、まずは出発地に移動します。
アプリが出発地を認識したらナビがスタートします。ルートを作成した時と同じように、iPhoneを立てて持ち、カメラを前面に向けて進みます。

すると音が反響したような「ふわんふわんふわん」というような音がしています。そして、進んでいるうちに途中経過ポイントにちゃんとさしかかったら「ピコン」という音が鳴ります。
つまり、記録した途中経過をうまくたどっていけばいずれ目的地に到達することができるということです。
逆に言えば、正しく途中経過ポイントに行けなければ、ずっと「ふわんふわんふわん」とした音を聞くことになります。
しかし…これ、「どう、ずれているか」などを修正する術がないのです。
つまり、もし正しく進めていなければ「ピコン」という音がしないので誤った場所に進んでいるということ自体は分かるのですが、
じゃあそれをどう修正すればいいのか、どの方向に進めばいいのかが分からないわけです。

これをどう使えばいいのか…?今のところ、まだまだ改善が必要だと言えます。正直、これなら「ナビレク」のほうが正しい方向を示すので、そちらのほうが頼りになります。

さて、正しい方向に進み、目的地までたどり着いたら、ルートを作成して保存を押したときと同じ音が鳴ります。これでナビゲーション終了です。

うーーん…正直、ちょっと期待外れというか…まだ私が良い使い方ができていないのかもしれないですね。今後も研究してみます。


恒例のランチ座談会

そしてここからはランチです。今回は新天町にある回転寿司だけど、板前さんがちゃんと握ってくれる、いわば回っていないお寿司屋さんでもあります。

なので、チェーン店のように安くはありませんが、ネタがとてもおいしい、それを考えたら安いと言いたくなるおいしいお寿司のお店です。

にぎりが1人前900円で、1.5人前のにぎりもあり、こちらは1320円。12貫入ってあらの味噌汁がついてこの値段ははっきり言って破格のお値段です。

お店の名前は『寿司金』さんです。皆さんもぜひどうぞ!私個人的にはここらへん界隈で一番だと思います。


まとめ

今回はこれで以上になります。あまりにも文章が長くてイラストぐらいはさめと自分でも思いますが、そこまでの余裕がなくて、すみません。
暇を見つけてイラストも見つけて挿入しますので、今回は勘弁してください。それでは、また!出村でした!