ノー・リミット　令和6年6月　月例会のご案内

ノー・リミット　令和6年6月の月例会（第15回）のご案内です。

日時：令和6年6月30日（日曜日）　13時から16時15分まで
場所：あいあいセンター7階　中研修室
参加資格：60歳未満の視覚障害者
（付き添い・ガイドヘルパーさんには年齢制限はありません。また、盲導犬付き添いのご参加ももちろん大歓迎です。）
参加費：無料
参加方法：6月28日（金曜日）18時までに出村まで電話・メール・ラインにて。メンバーの方はグループラインで連絡ください。
連絡先は一番下にあります。
プログラム：

参加者自己紹介と近況報告（13時から13時30分）
今月のテーマ（説明編）（13時30分から14時15分）
トイレ休憩（14時15分から14時30分）
今月のテーマ（体験編）（14時30分から15時30分）
フリートーク（15時30分から16時）
連絡事項（16時から16時15分）

テーマ：物流業界でも広がり始めた位置情報システム「what3words」を試してみよう！

テーマ内容

皆さんは地図アプリなどをお使いでしょうか？グーグルマップとかアイナビとか、要するにスタート地点と目的地をアプリに入力すれば、まずは画面上でどのように行くかを知ることができたり、GPSを使って実際にナビをしてくれたりするものです。
アイナビでは信号が赤なのか青なのかという機能も加わったりしてさらに便利です。グーグルマップも歩いていると右に行けだの方向が違うだの親切に教えてくれます。
実際に私もグーグルマップで今まで行ったことがないような場所に行けたこともあります。本当に視覚障害者にとって、または道を知らない、迷いやすいといった人たちにとってすごく便利なアプリだと思います。
目的地を入力するといった場合にも施設や店舗、建物名、さらには番地を入力しても大丈夫です。決行「そんな名前のビル本当にあるの？」といった建物でも結構通用したりします。
しかし…例えばキャナルシティに行きたいとして…入り口がたくさんあるわけですが、その中の1番入り口に行きたいという指定がこれらのアプリでできるでしょうか？
または自分が人と待ち合わせをしようと思っているのですが、自分が今いる近くにめぼしい店舗や施設がないような時、または番地も分からないような時に、その待ち合わせをする人に一体「どこに来てくれ」と言えばいいのでしょうか？
そんな場合に仕えそうなのが今回のアプリ「what3words」なのです。
これは世界中を3メートル四方の四角形で区切り、その1つ1つに3つの名前を割り振っているというシステムです。
私たちが名づけるのではなく、すでに区切られてすでに名前が割り振られているのです。
なので、本来は目が見える人はそのアプリの地図を目でみて、さっきのキャナルシティ1番入り口がある四角形をタップすれば、その四角形のアドレスを示す3つの単語を教えてくれます。
これによって、既存の地図アプリではキャナルシティ全体を目的地とするしかなかったのが、「1番出口」という3メートル四方をピンポイントで目指せるということになるのです。
このように書くとグーグルマップとは全く別の地図アプリなのかというと、そうではありません。実際にはアップルマップとグーグルマップを使います。
ただ、どちらのマップを使うにしろ、その目的地や現在地の指定がこのwhat3wordsによって3メートル四方で指定できるというだけのことです。
まあ、その「だけのこと」というのがすごいわけですが…。
なので、GPSの精度自体はグーグルマップと変わりはありません。だってグーグルマップを使っているわけですから。
ただ、目指す範囲を3メートル四方に絞ったということです。文章で書くとちょっと細かいですけど…実際に使うとそこまで面倒ではないと思います。
そのようなわけで現在は物流・配達サービス・タクシー・郵便業務などで世界中で広がっているそうです。
ただ、私たち視覚障害者は今例を挙げた「地図を見て目的地を指定する」という使い方はちょっと難しいでしょう。
しかし、先ほどの待ち合わせのようなケースでは自分が今いる場所の四角形の3単語を調べて、その結果で出た3つの単語を待ち合わせ相手に送ることはできると思います。
っ例えば、Aさんが今いる場所の3単語を調べたら「いぬ・さる・きじ」だったとします。
この「いぬ・さる・きじ」という結果をBさんに伝えます。そしてBさんはアプリの目的地の欄に「いぬ・さる・きじ」と入力すれば、Aさんが今いる3メートル四方の四角形を目的地として定めることができて、なおかつナビもしてくれるわけです。これはすごく画期的ではないかと思っています。
または自分が一度実際に来てみて、またここに来たいと思った時、備忘録としてその地点を調べて登録しておけば、次回、自分がナビをしてほしい時などに仕えるのではないかと思うのです。
そのほかにも既存の地図アプリでは指定が難しそうな場所というのも、たぶんいくらでもあると思うのです。
そのようなわけで今回はどのようなケースで使えそうか？
そして実際に私たち視覚障害者でも有効活用できるのか？
そんなことを一緒に楽しみながらやってみようという企画です。
私も少ししかまだ体験してないので、皆さんと一緒に学ばせてもらいながら、今後に役立てていきたいなと思っています。

また、アプリについて詳しい情報が乗っているURLを以下に記載しておきます。
世界中の住所を3単語で表現する
 「what3words」とは？仕組みとメリット・デメリットを解説！世界中の住所を3つの単語で表す新システム

また、アプリはiPhoneでもアンドロイドでも対応しているようです。ただ、バージョンによっては対応していないかもしれませんので、各自で確認をお願いいたします。

ただ、もし自分のスマホでは体験できないけど、それでもどんなものなのか体験してみたいという方もどうぞご遠慮なくご参加ください！

そのようなゆるーーーーい感じですので、どうぞお気軽にご参加ください。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。

プログラムに関しての留意事項

プログラムに関してのお願いと注意事項です。

今回のアプリの体験としてあいあいセンターの近辺を歩くことを考えています。
ただ、雨の時は外を歩く体験編はまたの機会に延期します。その場合、アプリの説明と後半はフリートークとなります。ご了承ください。
アプリは事前にダウンロードしてインストールしておいてください。また、メールアドレス登録などが必要です。ちなみに無料です。
また、グーグルマップもインストールしておいてください。できれば、設定なども各自でお願いいたします。
もしそのような登録が自分で難しい場合は当日に教えます。そのため、私が教えている間は皆さんをお待たせすることになりますことをご了承ください。
もし、分かる方がいたらお手伝いを頼むかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。
なお、音声を使わない操作に関しては私では対応できませんことをご承知おきください。
私自身もいろいろと調べてはきますが、基本的に初心者なので説明や実演にもたつくことがありますことをご了承ください。
会場ではWi-Fiは通っておりません。
お部屋は12時から確保しておりますので、パンやお弁当など昼食を持参される方はどうぞご利用ください。
ただし、ごみは各自で必ずお持ち帰りいただきますようお願いします。
「ノー・リミット」では活動内容をホームページで紹介するために議事録を作成しております。
そして、あとで文字に書き起こすために音声を録音することをご承知おきください。
そして、もし、議事録やホームページで名前などの情報を公開されたくない方は、その旨をお申し出ください。イニシャルなどで対応させていただきます。
各プログラムの時間割については前後することがございます。
プログラムすべてに参加できなくても構いません。途中入室・途中退室もOKです。

その他のお知らせとお願い

「ノー・リミット」では月例会への参加者を募集しています。
そしてノーリミットへのご入会をご希望の方には連絡のためにグループラインへの参加をお願いしております。

もちろん、参加したからといって必ず入会しなくてはいけないということはございません。見学だけでも大歓迎です！

また、「こんなことも取り上げてほしい」というご意見やご相談などもお待ちしております！

そして、「自分は違うけど、知り合いに視覚障害者の人がいるから、『ノー・リミット』がどんな会なのか見てみたい」
といった一般の方の参加もお待ちしています。その場合もお気軽にご連絡ください

また、参加したいけど開催場所への行き方が分からないといった場合も、遠慮なくおたずねください。
方法によっては、途中から同行・案内できる場合もあります。
その場合はできるだけ早めにおたずねください。

立ち上げたばかりであれこれ模索しながら進めていますので、ご迷惑を多分におかけしているかと思いますが、皆さんと一緒に有意義な会にしたいと思っています。

また、皆さんのお知り合いの方にも広くご周知くださいますよう、併せてよろしくお願い申し上げます。